東京会場 ゲスト・イベント


 4月7日(土)18時40分(短編Bプログラム上映に引き続き)
 トーク「アニメーションの新しい動き」
ゲスト イ・ソンファン(『Ah』監督)
 司会 水江未来(アニメーション作家)
 内容 日韓インディーズ・アニメーション界で始まった「新しい動き」について
    両国のキーパーソンが語ります。


「作品をもっと多くの観客に見てもらうにはどうすればいいのか?」 これは日韓のアニメーション作家共通の悩みといえます。このような問いかけから始まり、多くの作家が集い自らの力で作り上げたのが韓国のアニメーションフェスティバル「インディ・アニフェスト」です。そして、韓国では近年、若いアニメーション作家を中心に「新しい実験」が始まっています。その一つが「10秒アニメーションフェスティバル」。この映画祭は「アニメーションを作る」そして「見る」という過程を一つに融合した新しい試みです。トーク「アニメーションの新しい動き」では、インディ・アニフェストや10秒アニメーションフェスティバルで活躍するイ・ソンファンさんをお迎えし、CALFの水江未来さんの司会により、日韓インディーズ・アニメーション界で始まった「新しい動き」を探ります。



ゲスト

イ・ソンファン(『Ah』監督)
韓国芸術総合学校アニメーション学科卒。スタイリッシュでクール、かつエッジの利いた話題作を発信するクリエイター集団「Studio Shelter」のメンバー。韓国芸術総合学校の卒業作品として制作した『Ah』(2011)は、アヌシー国際アニメーション映画祭をはじめ、プチョン国際ファンタスティック映画祭、ソウル国際ニューメディアフェスティバルなどに出品され、レゴ・ブロックとストップモーションを用いた斬新な表現が好評を博した。作品制作以外にも、インディ・アニフェスト2011の実行委員や「Studio Shelter」主催「10秒アニメーションフェスティバル」の企画運営で活躍するなど、韓国インディーズ・アニメーション界の発展に尽力している。



司会

水江未来(アニメーション作家)
日本の抽象アニメーション・新世代の旗手と称される気鋭のアニメーション作家。多摩美術大学グラフィックデザイン学科にてアニメーションを学ぶ。「細胞」というミクロの世界をモチーフにしたノンナラティブ(非物語)作品を多数手掛け、世界四大アニメーション映画祭すべてにノミネート経験がある。スペインのアニマドリード2009にて『DEVOUR DINNER』(2008)が準グランプリを受賞。最新作『MODERN N°2』(2011)は第68回ヴェネチア国際映画祭のオリゾンティ部門に選出された。本年4月1日からは、1年間にわたって1日1秒新作アニメーションをWEBで更新する「WONDER −365 アニメーション・プロジェクト」が進行中。日本アニメーション協会理事。ASIFA日本支部会員。インディーズ・レーベル「CALF」設立メンバー。「TOKYO ANIMA!」実行委員。