名古屋会場 ゲスト・イベント

名古屋会場では、ゲスト・イベントとして、特集「カン・ミンジの世界」とトーク「インディ・アニフェスト発! 韓国アニメーション新潮流」を開催します。どちらも入場無料! ふるってご参加下さい。


 5月12日(土)16時10分(約90分)
 特集「カン・ミンジの世界」(無料)
ゲスト カン・ミンジ(『Natural Urban Nature』監督)
 司会 佐藤美代(アニメーション作家)
 内容 新進気鋭のアート・アニメーション作家、カン・ミンジ
    の作品を一挙上映。その作品世界に迫ります。

 5月13日(日)14時40分(約90分)
 トーク「インディ・アニフェスト発!
     韓国アニメーション新潮流」(無料)
ゲスト チェ・ユジン(KIAFA事務局長)
 司会 西村嘉夫(シネマコリア代表)
 内容 インディ・アニフェストとスタジオのフォトレポートを
    交え、韓国アニメーション界の新潮流について伺います。

昨年上映した『猫我(ミョア)』の監督でもあるカン・ミンジさんは、アート・アニメーション作家として精力的に創作活動をされるほか、イラストレーター、サンド・アーティストとしてもご活躍。また、韓国政府や博物館・銀行・テレビ局・映画祭などから依頼を受けてアニメーションCMなども制作されています。言語に頼らないノンバーバルな作風、流れるような映像と音の美しいハーモニー、そしてそこから生み出される複雑な感情表現…。その作品性は欧米でも注目され始めており、今回Cプログラムで上映する『Natural Urban Nature』は、国際環境映画祭(フランス)でコンペティション部門と招待部門でダブル上映され、現地では「ポエティック(詩のようだ)」と評されました。特集「カン・ミンジの世界」ではカン・ミンジ作品を一挙上映。名古屋で創作活動をされているアニメーション作家、佐藤美代さんの司会により、その作品世界に迫ります。

2011年は韓国アニメーション界にとってエポックメイキングな年となりました。『庭を出ためんどり』が観客動員200万人を超える大ヒット(国産アニメ歴代No.1)。また、『豚の王』が釜山国際映画祭で三冠を達成し、『大切な日の夢』が数ヶ月に渡るロングランを記録しました。実は『豚の王』と『大切な日の夢』の監督はインディーズ作家出身。こういった韓国アニメ大躍進の陰に、映画祭「インディ・アニフェスト」の存在があります。トーク「インディ・アニフェスト発! 韓国アニメーション新潮流」では、インディ・アニフェストを主催する韓国インディペンデント・アニメーション協会(KIAFA)のチェ・ユジン事務局長をお招きし、同映画祭やインディーズ作家のスタジオ・フォトレポートを交えながら、韓国でのインディーズ・アニメーション制作状況、政府の支援制度、映画祭の役割、アニメーション教育、そして現在巻き起こっている新潮流について伺います。



ゲスト

カン・ミンジ(『Natural Urban Nature』監督)
韓瑞大学映像アニメーション学科卒。ドローイング、オブジェクト、ドキュメンタリー、サンド・アートなど、毎回新しい試みを通じて独自な世界を構築する気鋭の作家。卒業作品制作時の悩みを描いた『吹き出物』がインディ・アニフェスト2007で上映されて以来、同映画祭で毎年のように作品が紹介される。2008年には『紙一枚』で一般部門優秀賞を受賞。2011年には『Natural Urban Nature』がオープニングフィルムに選定された。韓国コンテンツ振興院(kocca)の短編アニメーション製作支援を受けて制作した、愛猫の物語『猫我(ミョア)』は、「花開くコリア・アニメーション2011」で上映され好評を博した。イラストレーターとしても活躍しており、サンド・パフォーマンスも披露する。また、韓国政府や銀行・テレビ局のCMなどを多数手がけている。公式ブログ「Myo-A.」

フィルモグラフィー

インディーズショート
 2005『キム・チュ・カン・チョ』
 2006『吹き出物』(4:55) ※ Link into Animated Korea 2008 上映作
 2006『Hello!』(3:09)
 2008『紙一枚』(11:08) ※ Link into Animated Korea 2009 上映作
 2008『Documentary about my One day』(1:26)
 2010『猫我(ミョア)』(8:11) ※ 花開くコリア・アニメーション2011上映作
 2011『Natural Urban Nature』(4:32) ※ 花開くコリア・アニメーション2012上映作
 2011『Untitled』(00:60) ※ Ani2011 Project

コマーシャル作品
 2008『The landscape with a piano』(1:14) ※ MBC文化放送のHD映画タイトル・アニメーション
 2009『Star Max Card(with Making Film)』(00:50+2:58) ※ KB国民銀行のクレジットカードCM
 2010『Sand Perfomance』(7:09) ※ コクトゥ博物館オープン記念パフォーマンス
 2011『KOFFIA2011 Official Trailer Animation』(3:04) ※ Korean Film Festival in Australia 2011予告編
 2011『農漁村運動キャンペーン』(00:46) ※ 韓国政府・農林水産食品部&SBSキャンペーン
 2011『Prologue Animation』(1:43) ※ 韓国政府・企画財政部広報映像


チェ・ユジン(韓国インディペンデント・アニメーション協会 事務局長)
韓国インディペンデント・アニメーション協会(KIAFA)事務局長。大学院時代に「文化研究」を専攻したのがきっかけで、2006年にKIAFA事務局入りする。KIAFAが主催する、インディーズ・アニメーション作家のための映画祭「インディ・アニフェスト」は、2011年で7回を数えるが、ソウル国際漫画アニメーション・フェスティバル(SICAF)、プチョン国際学生アニメーション・フェスティバル(PISAF)などアニメフェスが林立する中、作家をして「私たちにとって一番大事な映画祭」と言わしめるほど高い評価を受けている。その他、定期上映会や地方巡回上映会、データベースの作成、配給事業「AniSEED」、海外作家との交流、アニメーション教育プログラムなどを企画・実施し、韓国インディーズ・アニメーションの国内外への紹介・普及に尽力している。



司会

佐藤美代(アニメーション作家)
2011年、名古屋芸術大学デザイン学科卒。在学中よりアニメーション制作を始める。代表作は、妖怪の女の子の胸きゅんラブストーリー『妖怪少女』(2010)、卒業制作の手描きアニメーション『atama・nimal』(2011)、透明板に油絵をコマ撮りして制作した『部屋』(2011)など。アニメーション制作にとどまらず、愛知県下で様々な上映会を企画している。これまでの自主上映活動に「夏のかなやま音像会」(ブラジルコーヒー)、「dinner show&映像ショウ」(TOKUZO)がある。また、武豊アニメーションフィルムフェスティバル2011では「佐藤美代セレクション」を、名古屋シネマテーク第25回自主製作映画フェスティバルでは「名古屋アートアニメーション・ルネサンス」を企画した。イベントのCMやPV、ドローイングブックの制作も手がける。公式サイト「佐藤美代 web site」