長編アニメーション(82分)

「家」



 집/The House/2010/82:00/2D Computer
 監督・脚本 パク・ミソン、パク・ウニョン、パン・ジュヨン、イ・ジェホ、イ・ヒョンジン
 声優 キム・コッビ、ハ・ジェスク、チェ・ジョンホ、チェ・ハナ、キム・ヒジン、オ・インシル

再開発の波が押し寄せる商店街の一角。金融投資に失敗して一文無しになったガヨン(キム・コッビ)は友人ヒジュ(ハ・ジェスク)の屋上部屋で暮らすことになる。ある日、換気扇から入り込もうとした猫を追い出したガヨンは、猫の首から外れた首輪を手に入れる。そして、その日から他の人には見えない不思議な生き物がガヨンにだけ見えるようになる。彼らは、家と共に生まれ家に住む人間たちを守る「家神」だった。
国立映画学校「韓国映画アカデミー」でアニメを専攻した5人の監督が制作し、2011年に劇場公開された長編インディーズ・アニメーション。「再開発」という社会問題を「家神」という独特なキャラクターを通して描く。13個ものミニチュア・セットを制作し、それをスチール撮影した背景に、2Dで描いたキャラクターを合成する手法が面白い効果を上げている。『息もできない』のキム・コッビが声優に初挑戦したことでも話題に。第15回(2010)釜山国際映画祭「ワイド・アングル」部門、アヌシー国際アニメーション映画祭2011長編作品部門、インディ・アニフェスト2011国内スペシャル部門招待作。