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イ・ユンビン:普段から親しいソン・ビョンジュン,クワク・ギヒョク監督。GV後お二人の監督にお会いしました。 お二人は卒業同期(韓国芸術総合学校映像院)で、ずいぶん前からご存知の仲だったそうですね〜(以下イ) イ:タイトルが「私のかわいいベティ」なのに作品を見てからは、 題名が作品内容と反対というのが分かりました ソン・ビョンジュン:私は反転のように感じさせたかったんです。可愛いベティを見ようと来た観客なら みんな気楽な、とかきれいなのを期待してただろうに、 そんな方々の反応が気がかりでもありました。実はあまり可愛くないです(笑)(以下ソン) イ:作品が長かったけど、長すぎるという感じはなかったです。 ソン:20分という時間は短編にしては長いでしょう。 最初の方、説明があまりにも多くて編集をたくさんしたけどそれでも長いですね。 ベティとベティを排斥しようとするキャラクターもそれぞれそれなりに 事情と理由を説明しなければならなかったんです。 また元々はベティ以外の人形たちは命を持っていてはいけないのに、皆命を持っていたでしょう。 その理由は天使があほらしいキャラクターに設定されていたという伏線を敷いて置こうとしたが 見てみると時間が長くなったようです。 イ:作品に登場する天使のキャラクターが本当に面白かったです。 「東京ゴッドファザーズ」に出てくる天使を思い浮かべたりしました。 とても生き生きして個性あふれる天使でした。 ソン:ええ〜、そこでモチーフを得ました。実はちょっとコンセプトが元々は非常に美しくて 背光が映る典型的な天使だったんだけど楽しくなさそうで、おどけ者天使に変えました。 一人で笑ったり、転がったりする...そんなキャラクターで設定してみると、今のような姿になりましたね。 イ:クワク・ギヒョク監督は作品をどのように見ましたか? クワク・ギヒョク : 私は制作してる時から何十回か見たけど、実際とても長いです。 今のから 3、4分引いても良かったよう。 エンディングクレジットがかな〜り長いですね。クレジット行間をぱっと減らすことができたんだろうけど、 たぶん曲をすべて聞かせたくてそうなったんでしょ。(以下クワク) ソン:エンディングテーマをすべて聞かせたかったんです(笑) 私の名前だけ上がり続けるからちょっときまり悪かったんですよ。 初めは心配したんです、でもミジャンセン映画祭上映の時、意外にお客さんがけっこう笑うんですよ。 意図してないのにギャグのようになってしまったという... お客さんが、作品が終わると拍手してくれたけど、エンディングが終わるとまた拍手してくれるんですよ。 全部でランニングタイムが20分なのに、エンディングクレジットが2分ってちょっと長いことは長いですね。 曲が2分のだと(笑)次のは早く終わらせなきゃ。 イ:クワク・ギヒョク監督に質問します。関心があった分野を集中的に掘り下げたようです。 クワク: 元々この作品は作品として作ろうとしたのではなかったんです。 勉強の一環で3分位だけ作ろうとしたものでした。 'ビジュアルの極限に向かって表現して見よう'という意図でした。 でもそれまでもよくできたのではないです。1年6ヶ月の間やっても、 やっとやっと表現できるテクニックが生ずる程度だったからです。 その長い時間を投資したけど、テクニック演習で捨てるのが惜しくて、卒業もしなければならないから 3分を11分ぐらいでふやして作品として作ったものでした。それでも初めの目標が、 私が願うビジュアルを作ることだったから、その部分では譲らないで作り続けました。 それでこの作品はストーリー構造がはらはらするようにかかっている状態です。 元々はストーリー構造なく、完全にアクションだけで始めて終わらせようとする計画でした。 同じセクションで上映した「13TH ROUND」のようにです。 でも私の作品の性格上そうすれば、表現しようとすることが無意味になってしまうのです。 作品ではなくそのまま動画になってしまうんです。 どうしてもストーリー構造を入れようと思ってみたら少し変なストーリーになってしまったようです。 一応起承転結はイメージインパクトを主として配置して一応作品として見えるようにしようと努力しました。 実際に作業することよりそれがもっと大変でした。 伝統的な作品制作手順を無視して入って行ったから大変だったけど、 おかげで得た教訓も多かったんです。それなりに私には意味のある作業でした。 イ:制作技法がたくさん変わっていてそうなのか、 2Dアニメーションでのよく表現された体の動きを見ると本当に幸せです。 クワク:私も初めは3Dで表現してみようかとも思いました。 でも私が表現したいことは '筋肉の動き'であったため、もし3Dで表現しようとしたら 'ピクサー'水準位はならなければいけなかったでしょうに、それは到底、不可能だったんですよ。 私もソン・ビョンジュン監督のようにマンガで始まったから、2Dの絵にいっぱい愛着があります。 イ:'筋肉の動き'と表現するが、結局全体で見れば '体の動き'と言えるんじゃないか、 '体'というのに対していろいろと考えて見られる機会だったと思います。 '体'というのは'精神'を盛り込んだところなのに、実際に'精神'というのにだけ度が過ぎるほど集中していなかったか。 '体'と'精神'の均衡は合わせにくいでしょう。特にアニメーターだから、 たまに作業をしてみると動くこともほとんどなくて、'体を放置しすぎていないか?'とよく思うんですよ。 ソン・ビョンジュン監督はこの作品に対して何かありますか? ソン:人の動きの表現においては本当に申し分ないと思います。目標を達成なさったようです。 特に筋肉がにょろにょろと上って来る場面を見れば反応が二つで、 一つは 「うわぁ〜」、もう一つは 「うえ〜気持ち悪い」です。 そんな反応を引っ張り出せるのをみると、目標をちゃんと成しとげたようです。 イ:この他にまたおっしゃりたいことがあるとしたら? クワク:映画祭が睦まじい感じです。 ソン:お客さんたちがたくさん来てくれてよかったし、 お客さんとの対話が狭い空間で成り立ってるのを見ると、 お客さんたちが覚えてくださって、あいさつもしてくださって、とてもいいです〜。 イ:時間の関係上、お二人一緒にインタビューしなければならなかったけど、 おかげさまでもっと楽しい時間になったようです。お二人の監督に感謝します^ ^ インタビュー:イ・ユンビン 撮影:イ・ヨンジェ 翻訳:ミヤケ印 ![]() 韓国芸術総合学校映像院卒業 2002「北極工業株式会社/Arctic Industrial Inc.」miniDV/color/5'30" -2003 日本デジタルコンテンツグランプリー2002 銀の翼賞 -2002 PISAF上映(韓国) -2003 アングレーム国際マンガフェスティバル(フランス) 2007「Muscle Man」 -2007 大学アニメーション公募展奨励賞(韓国) ■ソン・ビョンジュン(写真左) 韓国芸術総合学校映像院卒業 2001「回想」 2007「私のかわいいベティ/ My Pretty Doll Betty」 -第6回 ミジャンセン短編映画祭 -釜山デジタルコンテンツユニバーシアード(BUDi2007) 本選進出 |