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大邱短編映画祭で出会ったチョン・ユミ監督がパク・ジェオク監督の仕事部屋で制作しているという話を聞いて、 延南洞にある仕事部屋に行って来ました! その名をリサイクル人間たち! 8人のメンバーたちが同じ作業をするのではなく仕事部屋を一緒に共有している形態。 隣の部屋も美術系の仕事部屋で 3階もそうとのことで何か普通ではない建物です。 KIAFA : この間チャン・ヒョンユン監督からパク・ジェオク監督はミメシスワークショップの同期だったが 韓国映画アカデミーでは後輩として入って来たと聞きました。 パク:(笑い) ヒョンユンがどこいっても名前より先に “この子はボクとミメシス同期だよ” と紹介します。 K : パク・ジェオク監督が若いから同期と自慢したいんじゃない? パク:そうですかね? K :ミメシスワークショップと韓国映画アカデミー入学の間が長いですね? パク:7〜8年くらい?ミメシスはボクが 1年生の時だったし、韓国映画アカデミーは卒業後に入ったので。 テーブルの上に DigiCon 受賞作 DVDを見つけて聞くと日本に招待されて行って来たが賞を受けたと、 通帳残高が底をついていたがおかげで残高が上がったと笑っていた。 K :それでは本格的にインタビューに入りましょうか?仕事部屋の名前をちょっと教えて下さ〜い。 パク:(手作り略図を示して)そこから一度探してみてください! |
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K : リサイクル人間たち? パク: はい、初めにそのまま仕事部屋メンバー一人がボクたちはリサイクル人間たちだと言ったけど、 あってるみたいなのでそういう風に使ってます。 チョン:私知らなかった。 K : チョン・ユミ監督はいつからこの仕事部屋に入ったんですか? チョン:この仕事部屋が始まった時からです。もともと家がこの近所だったし。 K : では「リサイクル人間たち」はいつから始まったんですか? チョン: 今年(2009)8月から!はっきり覚えてますよ〜。 K : 仕事部屋のほかのメンバーも紹介してくださ〜い。 パク: アニメーションはボクら2人で、あ!今日から「おばあちゃんのホームグラウンド」の イ・ジョンミン監督も来るけど。 他の人は映画をつくる人もいます。 K : 映画をつくる人は仕事場で何をするんですか? パク: 主にシナリオ書いたり、映画見たり、本も読んだりしてます。 あ、それからこの会計帳簿とあの略図は一緒にいるPDが作りました。 K :会計帳簿がすごく几帳面ですね! パク: デザインする方なのに保険設計士もなさって.. 多様な経歴を持った方です。 才が多いのに根気がないようです(笑) 今はどっか就職して 6ヶ月間仕事部屋に来てないです。 K :どうして仕事部屋をつくるようになったんですか? パク: 作業する時、人々がたくさんいればアイディアも得られるし退屈しないし、 「仕事部屋つくるぞ!」と調べてみたんです。 ここを見て気に入って当日すぐ契約してしまいました。 それから人を集めました。 そして契約した日は幻想映画学校会食日だったのでその時集めました。 K : 幻想学校? パク: 富川ファンタスティック映画祭でするワークショップです。 コンセプトをつかんで話作って発表する方式です。 アニメーションする方々もいました。ホン・ハクスン監督(「ティティリブーのマンディンさん」」Cプロで上映)と キム・イルヒョン監督(「88万ウォン」Aプロで上映)もこのワークショップに参加したんです。 K :仕事部屋で寝泊りなさらないんですか? パク:ソファ−やベッドがなくて寝泊りしないです。 そんな家具は高かったりして、実は個人的には必要なんですが (笑) 一応お金がなくてソファ−は入れられなかったです。 K :インテリアは手作りなんですか? パク:(この質問をとても嬉しがって) 門とカーテンの色を合わせました!白い壁にしたかったけど、 みんなそのままにしてて、ただこんな風にきれいな状態。 あ、先のそのPDが他の仕事場のために木片持って来て飾り付けもしていきました。 K : 実はパク・ジェオク監督とは出勤途中に何度かでくわしたんです。 出退勤時間はどうなってるんですか? パク:ユミは風のような生活をしているし私は風ではない生活をしています(笑) それでも仕事部屋メンバーの中には僕たちが一番規則的な方です。 チョン:ちがうよ。私も早く出ようとするんだけどうまくいかないの。 K:前回のスタジオ訪問記ご覧になったことありますか? パク:見ましたよ!最近、ボクの作品の音楽してくれたキム・ドンウク監督のも見ました。 K:「STOP」もキム・ドンウク音楽監督が制作したんですか? アカデミー作品多く手がけてらっしゃいますね。 パク:はい。先輩たちが作品見ながら紹介受けたりしてるから (ほとんど韓国映画アカデミー公式音楽監督と言ってもいいくらい) ボクは気に入りました。 K:今回の「ロマンはない」音楽は「アニキンプロジェクト」がしてましたけど、どういういきさつがあったんですか? パク: 弘大(ホンデ)で歩いてたら演奏してるの見て、気に入ってスギョン監督がすぐに交渉しました。 K:「ロマンはない」の制作は終わったじゃないですか。 最近は何してるんですか? パク:最近生活費が入ったので((DigiCon受賞)お金にならない仕事を一生懸命してますよ。 いったん来年初めまでは。 K:??お金にならない仕事って? パク:短編のシナリオ書いてます。 ちょっと前に一つ書いたんですが気に入らなくて、自分のものじゃないみたいな感じがして捨てました。 チョン:なんで?良かったのに。 もしかして周りの話きいて傷ついたんじゃないの? パク:そんな軟じゃないよ(笑) K:シナリオ書くとき一番難しい点は何ですか? パク:自分が今何の話をしようとしてるのか。 K:では短編と長編を書くときの違いは? パク:短編が一日でも話が思い浮かぶんだけど… 長編は面白いだけじゃなく緩急調節もしなければならないから難しいですね。 チョン:ジェオクさんのシナリオの中の男主人公たちはよく怒ります。 意地悪で…ジェオクさんが表ではおだやかだけど… K:腹の中では?(笑) チョン:やさしいふりせず正直に出してるみたいで、私はその点が良かったです。 パク : そうじゃなくてシナリオでは (本性を) 隠すことができなかったんだ。 そういえばファン・スンボクさん(「ロマンはない」男主人公)も意地悪だね。ボクが全部の声1次録音して… そうして「ロマンはない」と「STOP」男主人公の声の演技にずば抜けたパク・ジェオク監督。(皆笑) チョン:演技するな〜(笑) K:チョン・ユミ監督は現在「恋愛遊び」を制作してますよね。いつ頃完成しますか? チョン:韓国文化コンテンツ振興院で支援を受けたんですが5月までに出さなきゃいけないんです(ため息) 期限に合わせてやらなくちゃね。 K:来年インディ・アニフェスト出品しなくちゃですね〜。 チョン:公募がいつでしたっけ? K:7月です!ぜったい出してくださいね〜 チョン:はい… K:チョン・ユミ監督は短編制作ずっとなさるんでしょう? チョン:いったんは。でもずっと制作するのが容易じゃないみたいです。 K:経済的部分で…制作をしてないときは何してるんですか? チョン:前は美術の予備校で講師もして…会社も通ってみたんですけど別に…大変だったんです。 (突然)制作が一番簡単です!!(笑) あ、これ、ぜったいカットしてくださいよ〜。 K:わかりました!(でもカットするにはもったいないので、すみません!チョン・ユミ監督) お二人ともカンヌ映画祭に行ってきたようですがどうでしたか? パク・チョン:高慢な映画祭! チョン:タキシードやドレス着て入って行かなければなりません。 貴族のための映画祭と言うじゃないですか。 スーツを必ず持って行かなければ。スーツなくて入って行く事ができないんです。 パク:ボクはスーツみたいなのを買おうと5時間も歩き回りました。 結局黒い上着と黒いジーパンをはいて入りました。夜だから別に咎められなかったです。 K : 海外に出て見れば韓国アニメーションはどんな感じですか?躍動性とか。 パク : 躍動性という一言でおさまりきらないリサイクル人間たちのようでしたよ!(笑) K: 日本や他の国で一番羨むのが制作支援制度なんですが、どう思いますか? パク : 良いですね。ところが今回日本に行った時、日本の方が日本はそういうのないから 干渉を受けないで自由に制作することができるといってましたよ。 チョン:日本もインディーズの方は劣悪なようです。 山村浩二監督もみれば、ある程度の位置をつかんでもお金を稼ぐのに 作品以外の他の制作をずっとしなきゃいけないらしくて。 K : 日本は代わりに広告の方やそういうコネと機会が多いようです。 パク : 広告の方もおもしろそう!日本へ行けば小さなこと一つでもキャラクターになっているのに それで暮らしてる人がいるじゃないですか。そういうの羨ましいです。 イギリスではアニメーションを会話のように1枚当たりで支給するらしいですよ。 (みんな : 本当ですか?) K : 「Dust Kid」で一番印象深かったのは動きがとても珍しかったです。そしてぴっぴっとする音も。 チョン:早く動くでしょ。動画が足りないの(笑) パク : この間コンスタンティン監督のワークショップに行ったが作品の中のキャラクターが、 ここで現われてから急にあそこに現われたんです。ある方がどうしてそうしたのかと尋ねると、 当ててみなさいというんです。 それで、もしかして作画数減らすためでしょうか?と答えたらコンスタンティン監督が、“Absolutely!"(笑) 私もどうして色付けしないのか、こういう質問たくさんされました。 K:最後にインタビューを見ている読者の方に何か一言を。 パク:ボクたちの仕事場に遊びに来てくださ〜い。 チョン:きてくださ〜い。 パク・チョン:本当に来たらどうしよう? 翻訳:ミヤケ印 |