「インディ・アニフェスト2020」のスローガン「君はどんなアニメ?」に、作家たちが答えた。これまで以上に熱く、揺るぎなく! インディ・アニフェスト2020の受賞作、全部見せます!
ネットカフェでRPGゲームに夢中な若者。やっとの思いで、キャラクターを魔法使いにするか、戦士にするかを決定するステージに到達する。彼は魔法使いの変身画面へ進もうとするが、キャラクター自身は、戦士になりたかった。二人の必死のせめぎ合いは、どちらに軍配が上がるのか……。
プレーヤーに操られ、自分の夢を果たせないキャラクターの姿を通して、自分を束縛する存在からの抑圧を表現しようと試みた。
★インディ・アニフェスト2020観客賞
目的と用途に応じ集められた、取るに足らぬ「物」たち。「物」になる前は、彼らもまた、それぞれに空間と時間を持っていた「誰か」だった。
人生の時間と日常の空間は、特定の「物」に満ちている。所有している「物」たちは、どんな時間を経て「私」のところに来たのか、そして彼らが存在していたのは、どんな空間で、誰と一緒だったのか?
★KIAFA特別賞
柵を越えた少女の、雲の山に向かう冒険物語。
無数の人々が夢を見るが、その夢を実現させる者は一部である。彼らはどういう人なのか? いろいろなケースがあるが、なかでも芯の強い人格を持つ者が、より確実に夢をつかめるのだと思う。私は、その3つの基準を提示してみた。主人公の言葉と行動から、決意、信念、そして正義を発見してほしい。
★KAFA特別賞
ある朝、バラバラになった女性の身体が発見された。下半身と左手以外は跡形もなく消えており、誰かが侵入した証拠もない。事件が迷宮入りしそうになった瞬間、残された左手が5本指で立ち上がり証言する。互いに嫌い合った末に別れた他の部位たちを探すため、下半身と左手は旅に出る。
永遠に完全になれない、少し足りないありのままの自分を、受け入れる方法を見つけたい。
★デビュー賞
絵を描くのが好きだった主人公は、兵役中のでの事故で大やけどを負う。1年近く続く辛い治療の時間を耐え抜き、ついに包帯を解く日が近づくが……。
試練を克服して幸せな生活を取り戻す物語は、人々に大きな共感と感動を与える。本作は、演出者が死の淵から生還した実話を基に再構成した。「ホモ・エレクタトゥース」というタイトルは、直立歩行し道具を使用する人類を指す「ホモ・エレクトス」と「タトゥー」を組み合わせ、「タトゥーによって再起したある人物の物語」という意味の合成語である。
★審査委員特別賞
友達と一緒に夜空を見ている主人公。流れ星が現れると、ふと暗い思いがよぎる。主人公の憂鬱な感情が、踊る「花人間」へと形象化される。主人公をはじめ、友人たち、この世に憂鬱を抱えて生きる人々がみな「花人間」を作りだし、世界を滅亡させる「隕石」が落ちることを、踊りながら祈る。
生きていると、幸せなはずの瞬間なのに、ふと否定的な感情が浮かぶことがある。私だけでなく、周りの人も一緒に感じる憂鬱な思いは、一つ二つと集まり共感を形成する。この感情を誇張し最大化させ、歌と歌詞、抽象的なアニメーションで表現した。
★学生部門優秀賞
倦怠期に陥った彼らは、幽霊となった。カラスが彼らを狙う。
生活の中で何かを失い、幽霊になってしまった恋人たちの日常を、実験的なイメージと映像で表現しようと試みた。
★一般部門優秀賞
★5/22(土)14:00~
リモートトークゲスト
大事な瞬間、母親はいつも予知夢を見る。僕は母の夢を宗教より信じている。
★大賞、音楽サウンド賞
★5/23(日)14:00~
リモートトークゲスト