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『光』レビューby翻訳チーム

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花コリ2018名古屋会場ゲストのカン・ヒジン監督のトークイベントで流す、監督の過去作品『お婆の海』と『お守りの意味』の字幕翻訳を愛知淑徳大学の字幕制作チームにお願いしたご縁で、今年は同大学「映像翻訳」の講義で学んだ知識と経験を活かしていただき、韓国短編プログラム2を丸々、同大学の字幕制作チームの学生さん (字幕翻訳同好会) に翻訳協力していただきました。

*2018年の字幕翻訳の、同大学の授業の様子についてはこちら

今回ご紹介する『光』は5名の学生さんが分担して翻訳作業を進めました。
担当された学生さんたちに翻訳された際のお話や作品の見どころについてお聞きしました。

『光 / 빛/The Shadow』
キム・ヘジン 김혜진 / 2018 / 12:02 / 2D
高校の卒業式。当時はクラスメートと証明写真を交換することが流行していた。気まずい仲になってしまったヒジュ、ジス、ドヒョンの3人も、互いに写真を交換する。大人になったいま、写真を見ながら、それぞれが輝いていた瞬間を思い出す。

00:02:07~ 担当:中嶋萌乃さん ( 愛知淑徳大学 OG)
ふと自分の高校時代はどんな風だったか考えさせられた映画でした。
一人一人持っている性格、感情、アイデンティティなどがそれぞれ違うことで、全く違う選択をしているという当たり前なことをハッと思い出させてくれます。


01:47:00~ 担当:西 遥夏さん
今回翻訳をした作品はまず最初に自分で日本語に訳すことから始まりました。しかし訳した後、この文がどういう意味なのか自分で理解できないことが多かったです。解釈やニュアンスの間違いが非常に多く、三重野先生に修正していただいて、あぁこういうことを言っていたんだなと理解できました。また、日本語特有の多くの一人称(あたし、俺etc.)の中から1つを選択することにも非常に頭を悩ませました。
 今回初めてジェンダーに関する作品を翻訳し、この『光』という作品とともに世の中にはこういう思いを持っている人がいて、私たちと一緒に生活しているということを少しでも知ってもらえたらいいなと感じました。

03:57:11~ 担当:舩戸麻友子さん
私は今回、『光』という作品を翻訳しました。自分の担当した部分がLGBTの話であり、あまり知識がなかったため、今まで作成した字幕翻訳の中でとても難しく感じました。まず自分で翻訳をし、先生にチェック・推敲をしていただき、訂正し提出する。それの工程を繰り返し、作品をご覧になられるみなさんに、より伝わるようにと考え作成しました。
私の担当した部分はLGBTの話でしたが、この作品は、高校時代の恋愛であったり友情などの問題を『光』という素材を通して表現しているので、その点を注目してみて見てもらいたいです。そして、私たち愛知淑徳大学字幕翻訳同好会が字幕を作成したその他の作品もぜひ見ていただきたいと思います。

06:15:06 ~ 担当:瀬邊  楓さん 
学生である私たちに、このような機会を与えてくださり、とても感謝しています。
また、このような経験ができ、とても嬉しく思います。韓国語を学ぶ楽しさややりがいを改めて感じることができました。
今回、『光』という作品の字幕を担当させていただきました。大学で翻訳の授業を担当されている先生から、愛知淑徳大学の学生が字幕をつける全6作品の中で最も難しいと思われる作品を担当してほしいと言われた時は、私に務まるか不安でした。約12分という短編の作品ですが、スラングが多く、3人の登場人物の友情、恋愛、性などが繊細に描かれている作品でしたので、どのように訳すかとても悩みました。考え抜いた字幕でも、この訳で正しい意味が伝わるのか悩みましたが、完成した時の喜びや達成感はとても大きかったです。私たちの字幕を通して、少しでも作品に込められた想いを感じ取っていただくことができれば幸いです。

花コリ2020名古屋会場では、 愛知淑徳大学字幕制作チームをゲストに、生トーク 「大学生が見て、訳して、感じたアニメーション」が開催されました。
トーク録はこちら

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